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心のデトックス読書のススメ・たまにはネガティブな感情にも向き合ってみる『どうしても嫌いな人』

June 27, 2014
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こんにちは、橘です。
東京はここ数日、ゲリラ豪雨と雷で大荒れです。
出かけようと玄関あけた瞬間に豪雨になるって、
あれ、なんなんでしょうね?
そして駅に着いたとたん止むんですよ。ひどい。

とはいえ、途方にくれるほどの大雨って、
逆にあきらめがつくような気がします。
アスファルトを思い切り雨が打ち続けている音を聞いてると、
「もうどうだっていいかなー……」という気分になります。
逆に、半端に気持ちを削ぐような天気のほうがいやかもしれません。
出かけるのをやめる……ほどではないけど、
積極的な気分ではなくなっている。

人間関係も同じな気がします。
いっそものすごく腹立たしいことをされたほうが
お前なんかどうでもいいわい!と放置できるけど、
腹を立てる程度でもない嫌味を
ちくちく言われるほうがなんだか心がささくれだつというか。

と、だいぶこじつけましたが、
そんなこんなで今回ご紹介するのはマンガ『どうしても嫌いな人』。
働いている人はもちろん、
たとえば学校で、お母さん社会で、
自分と「合わない」と感じる人と、それでもうまくやっていかなきゃいけない、
そんな経験をしたことのある人には、ぐさぐさ刺さる作品だと思います。

すーちゃんは36歳、カフェの店長さん。
同じ店で働く、社長の親戚という向井さんは、
いつも誰かの悪口をいっていて、
すーちゃんがやんわりかわすと
「いい人だよね〜」などと言い捨てていく。

悪い人じゃない。
ただ彼女のコミュニケーションの取り方や、
仕事の仕方、根本的な価値観がすーちゃんとはまるっきりあわない。
小さなイライラをつのらせていくことそのものがもうストレス。

<たいしたことじゃない>
<なにか決定的に悪人じゃないんだから>

と思いつつも

<いくつかの小さいイヤな部分が
まるで たんすの裏のホコリみたいに
少しずつ、少しずつ たまっていき
そして
掃除機で吸い込めないくらいに、
その人のことが嫌いになる>

人を嫌いになることでいやなことのひとつは、
自分の醜い感情を目の当たりにしなくちゃいけないことじゃないでしょうか。
自分の内側から毒が生まれていく、
その人さえいなければ穏やかでいられたはずなのに、
どんどん心を蝕んでいって、
どうやっても立て直しがきかなくて、
そしてまたその人のせいにしてしまう自分の弱さ、
みたいなものにまたストレス。そんなループ。

だけどもう、嫌いは嫌いでいいと思うのです。
いい子でいたってしかたがない。
だって誰のためにいい子でいるの?
そんなふうに思っていたころに出会ったのがこのマンガでした。

ま、わたしは典型的なNOと言えない日本人で、
かなり八方美人なところがあるので、よけいに刺さったのかもしれません。

「嫌い」があるから「好き」がある。
「つらい」があるから「幸せ」がある。
そんなもんじゃないかな〜と今は思います。

最近、『嫌われる勇気』という本がはやっているようなのですが、
「嫌う勇気」も必要なんじゃないかなと思ったり。

ただそれは、攻撃的になったり、悪口をいったりすることとはちがって、
自分の中のマイナスだったりネガティブだったりする感情と
ちゃんと向き合って、認めてあげて、
うまくつきあっていく方法を自分なりに見つけていくことかなあと。

なんて、雨も降っていることだし(?)
かなりしっとりとしたコラムになってしまいました。
いや、この本ね、しんどいことがあったりすると読みたくなるんですよ。
先だって知人から
「すべての人に誠実になろうとしなくていい」
「期待されるのはうれしいことだけど、その期待は、
あなたを都合よく動かしたいということでもあるんだから」
「うまくやることは必要だけど、考えすぎなくていいのよ」
みたいなことを(都合よく変換もしていると思う)
言っていただき、なんだかもう、大人なのにほろりとしちゃって。
でもそんなふうにみんな、同じことで、
ずっと迷いながら自分なりの方法を見つけていくんだなー
とか思ったりしたのでした。

すーちゃんの迷い、葛藤、そして最後にくだした決心は、
読む人の背中を押してくれる気がします。
「大丈夫だよ」といってもらえる気分になる。
タイトルはとげとげしいですが、とっても優しいマンガです。

書き終えてなんだか恥ずかしくなっちゃった! 
次回はもうちょっとテンションあげようと思います。

『どうしても嫌いな人』

『どうしても嫌いな人 すーちゃんの決心』
益田ミリ 幻冬舎 1200円(税抜)

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美伝子Labライター

フリーライター作家橘 もも
講談社X文庫ティーンズハート大賞<佳作>受賞して作家デビュー。

大学卒業後、ダ・ヴィンチ編集部にて雑誌&書籍の編集者として勤務しつつ、作家業を続ける。現在は、フリーでライター・編集業(立花もも)、作家業(橘もも)の二足のわらじ。小説のほかにも、映画やゲームのノベライズ、絵本やノベライズの翻訳などを手掛ける

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