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心のデトックス読書のススメ/自分が好きになれる朝ごはん『いつかティファニーで朝食を』

June 30, 2015
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こんにちは。
この世で一番嫌いなものは早起き、
だったにもかかわらず、
年齢とともにそうそう二度寝もしていられなくなった橘です。

学生時代、部屋で鳴り響く爆音目覚ましに隣の部屋の親が起き、
ベッドに放り込まれてもなおも気づかず、結果時計が壊れ、
友達を休日朝の舞浜で待ちぼうけ食らわせ、
出張の翌朝、同僚を待たせたままチェックアウト時間を過ぎても眠り続け、
いろいろ多方面にご迷惑をかけてきた私ですが、
なんの因果か週に2日、朝の5時に出勤するという仕事を手に入れ、
否が応でも朝型生活にならざるをえなくなってしまったという理由もあります。

ならばこれを機会に、世間の朝ごはんブームに乗ってみようじゃないか!
と思いだしたころに刊行開始したのがこちらのマンガ、
『いつかティファニーで朝食を』(マキヒロチ)。
朝ごはん大好き女子の、恋と仕事と食欲を描いたマンガですが、
実在しているお店が次々と紹介されるので、
グルメガイドとしても活用している一冊です。

それにしてもはやってますよねえ、朝活。
ほかのブームに比べて息が長いのは、
「早起きして活動すると気分がいいし健康にもいい」
ということを実践者が続々体感するからだと思うのですが、
なんかこう、実践してるとステキな人になれた気がしますよね。
仕事できそうだし、美人になれそうだし、ちゃんとしてそうだし。
そこにグリーンスムージーだ(いまはコールドプレスか?)、
アサイーだ、グラノーラだ、豆乳だ、甘酒だ、フルーツだ、
と加えていけばもうほら、すっかりステキ女子。
身体にいいのを体感するのと同じくらい、
オーガニックな朝を過ごすステキな自分コスプレを味わえます。

え? 言い方にちょっと棘がある?
ごめんなさい。でも少なくとも私はそうです。
早起きして朝ごはん食べてゆったりお茶なんか飲んでると、
美容どうこうより、自分がすごくデキる人になったみたいで余裕が出ます。

そういうコスプレって、すごく大事だと思うんですよ。
早起きして朝ごはん食べる、そんな当たり前のことをするだけで
自分自身もワンランクアップした気になれる。
だから写真もとるし、Instagramにもアップする。
まあ、たいていは当社比でステキなだけだから、
写真にしてみるとそのありきたりさと自分のカメラセンスに
「あれ……?」となって、そっとスマホを置くばかりですけれど。

まあ、あんまりドヤ顔でアップばかりしてるとけむたがられますが、
「そういうことしてる自分が好きなだけでしょっ」
といじわるな目線を送られたとしてもべつにいいと思うんです。
自分が好きになれるならやったらいーじゃないですか。
だって大事でしょ、自分のことが好きって。
好きになれない自分になんて、誰だってなりたくないじゃないですか。

このマンガの主人公・麻里子はごくふつーの働き女子ですが、
朝ごはんをきちんと食べられない生活がいやになって、
1巻で彼氏と別れて同棲を解消します。
それなのに最新7巻では、
せっかくできた新しい彼氏を手放したくなくて、またまた自分を見失う。
そんな彼女に友達がいうのがこの台詞。

「もっとふかんで自分のこと見なよ あの天井くらい上から」
「で 自分を見下ろして考えてみるの
 この自分好きかな? って」
「麻里ちゃんは 今の自分好き?」

ステキな朝を彩るだけで自分が好きになれるなら、
そしてそれだけで一日ががんばれるなら、
その時間を大事にしたほうがいい。
逆にほかのだれに「そんなことやめなよ」って言われたって、
自分が「だって今の自分が好きなんだもん」と思えるなら、
それでいいんじゃないでしょうか。

麻里子にとって、自分を好きでいるために必要不可欠なのが朝ごはん。
些細だけど、「いまこの瞬間の自分が好き」と思えることができて、
その瞬間を重ねていくことができたなら、
それはとても幸せなことなんだろうなと思います。
朝ごはんがこれだけブームになるのは、
そんなささやかな幸せをわりとみんなに与えてくれるからなのかな、
とか思ったり。

とはいえね、疲れてたらやっぱり昼まで寝ますしね。
家に食べるものがなんにもなくてジャンクなものでしのいだり、
一秒たりとも「ちゃんと」なんてしたくないと
ひたすらぐーたら怠けていたり、
ときには仕事をさぼってみたり、そんなこともありますよ。
というかしょっちゅうですよ。

それでもその瞬間に「ま、いーか」と思えるなら、
「いまの自分すごくいや! こんな生活抜け出したい!」
なんてレベルじゃないのなら、それもそれでありなんじゃないかなと
自分を甘やかしてしまう今日この頃なのでした。

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美伝子Labライター

フリーライター作家橘 もも
講談社X文庫ティーンズハート大賞<佳作>受賞して作家デビュー。

大学卒業後、ダ・ヴィンチ編集部にて雑誌&書籍の編集者として勤務しつつ、作家業を続ける。現在は、フリーでライター・編集業(立花もも)、作家業(橘もも)の二足のわらじ。小説のほかにも、映画やゲームのノベライズ、絵本やノベライズの翻訳などを手掛ける

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