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波瑠主演で実写ドラマ化! 猟奇犯罪に立ち向かう女刑事・藤堂比奈子シリーズ

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ハッと気づいたら今年も半分終わってました。橘です。
なんだろう、このいろんなことが追いついていない感じ。
忙しいというよりも、集中力や体力が落ちてきたような気がする。
自分の想定と現実が食い違うことが多くなり、わりと呆然としています。
 
あわただしいとどうしても、「じっくり考える」みたいなことは避けがちですよね。
ドラマも、映画も、小説も、心をぐわんぐわん揺らされるような、
重厚な作品はどうしても疲れて追いついていかない。
そんなときの気分転換におすすめなのがミステリー。
今回とりあげるのはなかでも近ごろ要注目の女刑事が主人公の小説。
その名も、「猟奇犯罪捜査班 藤堂比奈子」シリーズです。
 

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いやいやタイトルからして十分重たいよ頭使うよ、と思うかもしれませんが、
実際に頭使ってるのは主人公だけで、私たちはただ主人公の巻き込まれるまま、
謎に導かれる疾走感を味わえばいいのでとても楽しい。
物語から何か「意味」を読み取ろうなんて思わなくていいのです。
得るものなんて、何もなくたっていいのです。
ただ翻弄されて、わくわくできて、没頭することさえできれば。
そう、ミステリーとは、いわばジェットコースターみたいなもの。
しかもラストには必ず「解決」という名の達成感が味わえる。
現実逃避したい、すかっとしたいときにはぜひミステリーを読むことをおすすめです。
 
ご紹介するこのシリーズは、波瑠さん主演で実写化ということからもわかるとおり、
テイストとしては『アンフェア』や『ストロベリーナイト』に通じるものがあります。
 
主人公の藤堂比奈子は、23歳、警察官になりたて。
刑事志望だったのに内勤業務で未解決事件のファイルをひたすら読み込む日々。
ところが彼女、一度覚えたことは映像とともに忘れない、超記憶力の持ち主で、
新たに起きた事件と過去の事件に関連があることに気づきます。
 
この新たな事件と言うのがまたくせもの。
過去に凶悪犯罪を起こした(と思しき)人たちが、
かつて自分が行った手口と同じ方法で自殺していくというなんとも不可解なものばかり。
ありえない状況で死んでいく、被害者なのか加害者なのかさだかではない
彼らの死因を追及していくうちに、一見無関係に見えた事件がつながっていく。
ちょっとまって、どうなるのよ、どういうことなのよ、
と読んでいるうちにラストまで一気に読まされてしまいました。
 
この比奈子、たしかに特殊能力はもっているものの、
ふつうの女の子だっていうのもいい。
どれだけ知識を暗記しても、応用し、展開できなければ意味がない。
それと同じで、どれだけ潜在能力が高くても、それだけで完璧な刑事にはなれない。
比奈子は頭はいいけど感受性豊か。つらいときはつらいし、かなしいときはかなしい。
うっかりあさはかな行動に出て、みずからを窮地に追い込んでしまったりもする。
その素直な行動が読み手の私たちとも重なって、
事件を一緒に追うことができるのもこの小説の醍醐味です。
 
そして何よりミステリーに大事なのは「裏切り」。
王道の型をたどりつつ「ああ、きっとこうなるのよね〜」なんて思っていたら
うっかり「まじかよ、そんなことになっちゃうのかよ!」といい意味で期待を裏切られる。
そんな楽しみも詰まっています。
 
実写化を知ってから読んだので、頭の中ではすっかり波瑠さんが犯人を追っていましたが、
これはなかなか、おもしろいドラマになりそうですよ、という予感もうれしい。
ドラマスタートが待ち遠しいです。
とりあえず1巻をご紹介しましたが、続刊もどんどん読んでいきたいと思います。
 

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『ON 猟奇犯罪捜査班 藤堂比奈子』
内藤 了 角川文庫 640円(税抜)

 
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『忍者だけど、OLやってます オフィス忍者合戦の巻』

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美伝子Labライター

フリーライター作家橘 もも
講談社X文庫ティーンズハート大賞<佳作>受賞して作家デビュー。

大学卒業後、ダ・ヴィンチ編集部にて雑誌&書籍の編集者として勤務しつつ、作家業を続ける。現在は、フリーでライター・編集業(立花もも)、作家業(橘もも)の二足のわらじ。小説のほかにも、映画やゲームのノベライズ、絵本やノベライズの翻訳などを手掛ける

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